第十五話「大學の道は明徳を明らかにするにあり」

第十五話「大學の道は明徳を明らかにするにあり」


今回は、孔子の弟子(曾子そうし)が編纂した四書の一つ「大學」から。


大學の道は明徳(めいとく)を明(あき)らかにするにあり。
民に親(した)しむにあり。
至善(しぜん)に止(とど)まるにあり。


至善にとどまるは、しする、と読んでもよく、
とどまるというよりは良い。
どちらでも良いです。


さて、大學の道とは、大人になる道というとわかりやすい。
大人といっても、一般に言う20歳になる成人では無く、人と成ると言う意味。




ん?人に成るって、産まれた時から人じゃん!
ん〜確かに。ヒト科で言う人ではある。



しかし、こんな話をご存知だろうか。

インドの山奥でオオカミに育てられた少女二人。
発見、保護された時、四つん這いで走り、夜でも目が爛々と光り、生肉を好んで食べ、遠吠えをする。
人間の教育をするが、遂に人間にはなれず、早々に亡くなってしまったそう。


人は初めから、人間ではない。
しかし、数えきれない可能性を持っているというのも事実。

 

 

人を噛んだハブだけが、毒を持っているかというとそうじゃない。
人を噛まないハブも毒は持っている。



犯罪を犯した人だけが、毒を持っているのだろうか。そうではない。しかし、同時に、立派な志を持つ可能性も持っているのだ。

 
人間の可能性は数えきれない。



大人とは
おとなではなく、たいじん(立派な人物)と読むと良い☆
大人になるという可能性をみんな持っている。


さて、
大學の道は明徳を明らかにするにあり。とは、
【超訳】
立派な人物になるその道は、もともと持たされている真心の種を発見し、育てて花を咲かせよう!というところか。


民に親しむにあり。とは、
【超訳】
そんな真心の花を自分だけのものにせずに、縁ある方にも嗅いでもらおう。
佳き香りに、人は和み、また、このような花を私も育てようと思う。



至善に止まるにあり。とは、
【超訳】
花を咲かせたら、種を繋げようというところか。
自分の種だとか、他人の種だとかは関係ない。



同じ真心の種。



それはまるで、この地球を創ろうと思った。その時の気持ち。
そんな真心を、きっと誰もが持っている。


されど、世俗にまみれて生きてこそ人生!
ふと、我にかえるとそんな心もあったのかと、呼吸を見つめる。
そして、また世俗にまみれて生きる!
そして、いつも上機嫌!


それでいい!


各々の明徳を明らかにしよう。
それは、親切にしよう!という心構えなのかもしれない。


明徳を支えるものは何か。
玄徳(げんとく)と言われるものである。



花を育てるには、土がいる。


梅はそのまま食べたら毒だ。
しかし、時間をかけ発酵させたら、医者いらずと言われる、梅干しになる。
困難こそ、玄徳といわれる最高のプレゼントだったりする。
玄徳があればこそ、明徳は明らかになる。

 
親鸞上人が、他力本願と言ったのも、そういうことだ。恩、縁というものに生かされている。(玄徳)
だからこそ、いま、ここで感動できる。(明徳)




思いのまま書いているので、最後は、感動しよう!!!!というところに落ち着きましたが、
とにかく!古典は面白いでしょ?
これからも、共に學びましょうね☆



では、今日はこの辺で。



星々を 支えし闇の深さこそ
真心尽くす いのちの姿



読んでいただき感謝してます。ありがとう。



坂上太一拝

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コメント: 6
  • #1

    sora (水曜日, 01 8月 2018 23:38)

    難しい!でもとっても面白い!
    ちゃんと理解できてないんだろうけど、太一さんの言葉 確かに自分の中に入ってきます(^^)
    真心の種かぁ 探してみよ!

  • #2

    坂上太一 (木曜日, 02 8月 2018 00:06)

    頭で考えてわからないことは、腹で受け止める!笑
    あまり難しく考えると、わからないこともある気がします。

    うんうん、もうすでに満ち溢れているはず( ^∀^)

  • #3

    sora (木曜日, 02 8月 2018 09:25)

    腹で受け止める⁉︎
    また難しいことを(^_^;)
    笑笑

  • #4

    坂上太一 (木曜日, 02 8月 2018 10:26)

    どひゃー!笑
    とにかく、考え過ぎないことですよ( ^∀^)

  • #5

    Shiba (金曜日, 03 8月 2018 23:00)

    いつも読んでるよ!
    相変わらず面白いね
    先生のようだな〜
    これからも楽しみにしてます!

  • #6

    坂上太一 (金曜日, 03 8月 2018 23:04)

    ありがとうございます!
    僕も書いていて、とても楽しいです( ^∀^)これからも宜しくお願いします!

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